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女優
第13章 その後
「いいだろう」
そう言って近藤は銀行通帳と印鑑を差し出した。
「口座には2000万が入っている」
それをくれてやるから彼女はもらう。
近藤が啖呵を切ると、
社長も呆気にとられて通帳の中身を確認して
「いいだろう…彼女を煮るなり焼くなり自由にしろ」と
借金の借用書を近藤に手渡した。
「そんな!ダメです!
私、借金がなくなるまで働きます!」
「じゃあ、今から俺が君の借金の立て替え主だ。
君は俺の妻として一生添い遂げてもらうよ」
「こんな私でいいんですか?」
二人は社長の存在を忘れて見つめ合った。
「おいおい!
ほっておいたらここでおまんこをやりだすんじゃないだろうな。
用が済んだらどこにでも行っちまえ!」
社長は800万も儲けた事に笑いが止まらぬといった感じで二人を追い返した。
「困ります…あんな大金を私なんかのために…」
「いいんだよ。君のために貯めた金だ。
それに今の俺はカメラ1台あれば
あれぐらいすぐに稼いでみせる」
「わたし、どんなことをしてでも
あなたにお金を返して行くわ
何十年かかろうとも…」
「じゃあ…良い仕事を紹介してやるよ。
俺の食事の世話と俺のためだけの笑顔を…
それと…夜のお供を」
そう言ってはにかんだように笑った。