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女優
第4章 第二部 AV嬢として
宮崎愛子がアイドルグループを脱退して
AV女優に転向してから2年の月日が流れた。
デビュー作がヒットしてからAV業界で、
ある程度の地位を確立し、
撮影もスタジオセットとなり、
ラブホテルでの飛び込み撮影もなくなったので
待遇としてはかなりよくなり、
月1ペースで新作をリリースしたり、
たまにではあるがTVのバラエティー番組にも
顔を出していた。
AVの撮影は90分の作品で
2,3日かけて撮るため
時間の拘束がきびしかったり、
体に負担がかかる体位での
本番だったりとハードだったが、
クランクアップ(撮了)したあとは
次回作の打ち合わせまでフリーとなるので
旅行に出かけたりして毎日を楽しく過ごしていた。
だがAVタレントの賞味期限の
ローテーションは激しく、
最近は若手女優とのバーターや
数人の男女が入り乱れての乱交プレイの
メンバーの一人だとか
「アイドルからAVに転身した女」という触れ込みにもやや陰りが見え始めていた。
『そろそろ潮時かしら…』
年に数本の出演となり、
そのうち出演依頼の話も来なくなるだろう…