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女優
第10章 若女将登場&筆下ろし
契約が切れて自由な女になるまで数年かかる。
「ごめんなさい…
私まだAV嬢をやめられないから…」
それでもかまわないと
近藤は引き下がらなかったが
愛子は心を鬼にして
「筆下ろしが終わったんだから
部屋から出て行って頂戴!!」と
近藤を追い返した。
アイドルからAV嬢に転身したとき、
愛子には多額の借金があった。
それを立て替えてくれたのが今の事務所だ。
返済まで働かなくてはいけない。
ひとりぼっちになった部屋で愛子は泣いた。
心底、近藤に惚れてしまった自分を呪った。