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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第10章 花守乙帆 39歳⑧愛され拘束妻
「そんなに気持ちよかったですか?」

 乙帆は頬を染めて頷いた。

「はい、今までのわたしとは全然、別人になってしまったみたいです。…だってまさか、お尻の穴にまでおちんちんを入れてもらって…しかも、お尻のエッチでいくようにまでなるなんて…」

 そこまで話すと、乙帆はふいに戸惑いを見せた。

「実はちょっと怖いんです。このまま佐伯さんと別れてから、どうなってしまうんでしょう。…わたし、性欲が溜まったら今日みたいに見境なく、男の人を誘惑して乱れてしまうんじゃないか、って…」

 乙帆の不安も、もっともである。ずっと生殺しにされてきた乙帆の性欲は、中々凄まじいものではあったからだ。

「大丈夫ですよ乙帆さん。今日までのは、およそ十何年か分ですよ。それを一気に火を点けたら、誰でもああなりますよ」

「本当ですか…?」

 佐伯は笑顔でうなずいた。確かにちょっと嘘はついたかも知れない。佐伯も抱き屋として数多の女性を扱ってきたが、乙帆は近年希に見ると言うほどの逸材だ。あの凄まじい火つきとマゾ性は、中々匹敵する人が思いつかない。

 もちろんそれは佐伯が言ったように、禁欲期間が長かったせいだ。それももちろん、あるとは思うが。
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