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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第10章 花守乙帆 39歳⑧愛され拘束妻
 病気によって、元々弱かった性の力までますます、無くなっていったはずだが、男には最期の最期まで妻を愛する欲望があったのだ。

 内容は確かに、人目を憚るものに違いない。だがそれだけに、生々しい。

 そこに連綿と記録されているのは、愛し合う乙帆のその豊満な肢体を抱きたくてももはや抱けない男が綴った日々の赤裸々な性欲日記だったのだから。


「乙帆、今日もエロいニオイ。おれが元気だったら、精子枯れるまでおまんこに入れてやりたいのに」

「乙帆のたまらないケツ、ひっぱたいて犯したい」

「乙帆をヒイヒイよがらせてみたい」

「無理やりオシッコさせてしゃぶらせたい」

「うちのエロい嫁をエロい水着で連れ回して、みんなに見せびらかしてやる」

「恥ずかしがる顔、すごくかわいい」

「すけべなよがり声聞きたい」

「アナルしてみたい。犯したい」

「大好きだ。思いっきり抱きたい、あともう一度だけでいい神様」

「愛してる。ずっと、愛してる乙帆」


「あああっ、あなた…わたしも。ずっと、愛してます…」

 最期のページに大きく殴り書きされたその言葉に至ると、ついに泣き崩れた乙帆の目には熱い涙が浮かんでいた。さすがに佐伯もそれを見てもらい泣きを禁じ得なかった。
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