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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第10章 花守乙帆 39歳⑧愛され拘束妻
 乙帆が今夜、望むのは、目隠しと緊縛セックスだ。この妄想は何度も形を変えて、手記には登場したものである。

 身動きの出来ない乙帆を恥ずかしがるのも構わず思う存分、触って舐めて嗅ぎたいと言うのが、男の欲望として最後の最後残り続けた妄想だったと言ってもいいだろう。

 和やかな夕食と適度なアルコールを楽しんだあと、リラックスするために二人で内風呂に入った。

 そこで話し合ったのだが、亡夫の妄想によると、まずは縄や手錠と言ったハードな緊縛より、身動きが出来ないほどの拘束プレイが解釈として正しいだろうと言うことで、それらの拘束用具は使わず、浴衣の帯などその場にあるもので対応することにした。

「じゃあ、浴衣を脱いで全裸になって」

 佐伯が命じると、

「はい…」

 と、大人しく応じる乙帆だが、枕を腰に敷いて股間が丸見えになる姿勢で拘束されることを知らされると、身を震わせて恥ずかしがった。

「ああっ…本当に、丸見えにされてしまうんですね…」

 佐伯には明るい日の下で尻の穴まで見られているのだが、それでも羞恥に悶えるのが、乙帆らしい。

 そしてシチュエーションを知って、一瞬で目付きと雰囲気が変わる乙帆はすでに、調教によってしつけられたマゾ奴隷である。

 むっちりとした太ももをM字に開かせると、佐伯はその足首に、下から回した両手首を結わえ付ける。

 ごくシンプルな手足の拘束だが、羞恥プレイには最適だ。尻の下に枕を入れているので、ワレメから肛門まで、いわゆるVIOのラインが、余すところなく、男の目にさらされてしまう。
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