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第2章 藤月美咲 26歳アニメ声のおねだり妻

　ブラのカップにそっと、佐伯は顔を埋めた。

　右の乳の内側、一番汗が蒸れそうなところだ。案の定、丘の麓には、ミルクをことこと煮詰めたような濃い香りが甘く凝っていた。

「ああん…もう、そんなに嗅いじゃだめえ…」

　美咲のため息の気配はさらに重くなった。皮膚下では彼女の心臓が脈打ち、鼓動が甘く高鳴っていくのが分かる。

　佐伯は指でカップの先を愛撫すると、そのまま左右のブラのカップの内側を嗅いだ。それから鼻を密着させながら真上へ移り、鎖骨の根元から首筋辺りまでたどる。

　首筋から耳の下までの滑らかな肌に舌を這わせると、美咲は小さなあごを震わせた。熱く湿ったあえぎが生温かく、佐伯の顔に吐きかけられてきた。

「もういいかな」

　やっとブラの方へ戻ると佐伯は口だけでフロントホックを外した。花柄のブラをくわえて犬のようにむしり取ると、たちまち形のいい乳房が飛び出してくる。

　美咲はEカップだ。爆乳とまではいかないが、胸の形は抜群に美しい。左右対称のおわん型、と言う表現が本当にぴったりくる。お世辞抜きの美乳と言っていい。乳房の形だけなら、佐伯が知る他のどの女性よりも整っている。

　乳輪はチョコレート色。そそとしているものの、乳首の方は思ったより縦に長く、固くなるとはっきりそれと判る半月型で反り上がってきた。光沢の出るほどの乳房の張りは、十代のそれにも負けない。