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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第1章 相島愛菜花 21歳元地下アイドル妻

それで一体何を見せられるのかと、佐伯はどきどきしていたのだが、まず愛菜花が取り出してきたのは、スマホの画像の中にあった、自分の写真である。
いわゆる芸能事務所が使う、宣材写真と言うものか、パステルカラーの露出の多いミニスカドレスを身にまとった愛菜花が、何やら意味ありげな上目使いの前屈みでこちらを見ている。
「あ、もしかして、アイドル活動とかしてたのかな…」
佐伯が察するとはにかみながらだが、愛菜花は初めて白い歯を見せて笑った。
「はい、結局、地下アイドルだったんですけど…中学の頃くらいから、芸能事務所さんには籍を置いて、色んなオーディションを受けたりはしてました…」
こんなに引っ込み思案でも、と佐伯は内心思ったが、愛菜花の十代はそのアイドル活動に捧げられたらしく、話しているうちに心なしか、顔が明るくなってきた。
「じゃ、かなり頑張ってたんだね。歌もダンスも…お芝居も?」
「はいっ、ちゃんとレッスンに通ってましたし、雑誌とかテレビとか、それでいくつかもらえたお仕事もあったんですよ…」
「すごいね」
佐伯は素直に感動した。アイドル活動は地下だったかも知れないが、つまりは芸能人の卵だったと言うことではないか。佐伯はそうした業界に知識も関心もないが、身一つで突破口を開かなくてはならない苦しさは本業の建築デザイナーの仕事で、分かっているつもりだ。
「でも十九歳で結婚して、引退しました。今は保育士のお仕事を頑張ってます…」
愛菜花の話を聞いていると、非常にアクティブだ。アイドルをやめて、さらに資格まで取って、よくこれだけこの年齢で、自分の生きる道を切り開いてきたものだと思う。
(話してみると、大分印象が違うな…)
ふと佐伯は首をかしげた。
初対面の触れたら折れそうなあの印象からは、正反対の性格にも思えてならない。男性の前では女の子っぽく気弱げに装う人も中にはいるだろうが、愛菜花のそれは対人恐怖症を疑うレベルだった。
第一印象からすると、一貫して人前に立つ仕事をしてきた人には、どうしても思えない。
いわゆる芸能事務所が使う、宣材写真と言うものか、パステルカラーの露出の多いミニスカドレスを身にまとった愛菜花が、何やら意味ありげな上目使いの前屈みでこちらを見ている。
「あ、もしかして、アイドル活動とかしてたのかな…」
佐伯が察するとはにかみながらだが、愛菜花は初めて白い歯を見せて笑った。
「はい、結局、地下アイドルだったんですけど…中学の頃くらいから、芸能事務所さんには籍を置いて、色んなオーディションを受けたりはしてました…」
こんなに引っ込み思案でも、と佐伯は内心思ったが、愛菜花の十代はそのアイドル活動に捧げられたらしく、話しているうちに心なしか、顔が明るくなってきた。
「じゃ、かなり頑張ってたんだね。歌もダンスも…お芝居も?」
「はいっ、ちゃんとレッスンに通ってましたし、雑誌とかテレビとか、それでいくつかもらえたお仕事もあったんですよ…」
「すごいね」
佐伯は素直に感動した。アイドル活動は地下だったかも知れないが、つまりは芸能人の卵だったと言うことではないか。佐伯はそうした業界に知識も関心もないが、身一つで突破口を開かなくてはならない苦しさは本業の建築デザイナーの仕事で、分かっているつもりだ。
「でも十九歳で結婚して、引退しました。今は保育士のお仕事を頑張ってます…」
愛菜花の話を聞いていると、非常にアクティブだ。アイドルをやめて、さらに資格まで取って、よくこれだけこの年齢で、自分の生きる道を切り開いてきたものだと思う。
(話してみると、大分印象が違うな…)
ふと佐伯は首をかしげた。
初対面の触れたら折れそうなあの印象からは、正反対の性格にも思えてならない。男性の前では女の子っぽく気弱げに装う人も中にはいるだろうが、愛菜花のそれは対人恐怖症を疑うレベルだった。
第一印象からすると、一貫して人前に立つ仕事をしてきた人には、どうしても思えない。

