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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第3章 花守乙帆 39歳①特濃フェロモン妻

【一泊目】
その日、佐伯は海に近い温泉旅館に宿を取っていた。それは遅れてやってくる予約の未亡人と、二泊三日の旅程で落ち合うためである。
【会員番号94番 花守乙帆(はなもり・おとほ)三十九歳】
「お待たせいたしました…」
部屋に入ってきたのは、黒髪を腰まで垂らした和服姿の美熟女だ。薄緑地の高価そうな訪問着には、涼しげな岩場の松と波濤が染め抜かれている。しっとりとした雪肌の乙帆の身体は、若い女性にはない肉厚の量感を備えていた。
それは決して、太っているのではない。首筋から鎖骨回り、乳房、腰から尻、太ももから足首と、そこには旬の乗り切った女の脂がたおやかで豊かな稜線を描かせていたのである。
太めの眉に、垂れ気味の瞳、ほんのり色づいた豊頬に、そそとした鼻に受け口の唇。乙帆は典型的なタヌキ顔だ。きっちりと引き締められた着物の袂に隠されたはち切れそうな巨乳といい、女らしい膨らみを宿した背筋から尻までの線の円やかさといい、大人の女性の魅力は満点だ。
しかし、淑やかな中にも幼さが残る甘めの声や、あどけない顔だちには、まだ少女の可愛らしさすら保っている。この手の女性に、情欲をそそられる男は、意外と多いに違いない。
その日、佐伯は海に近い温泉旅館に宿を取っていた。それは遅れてやってくる予約の未亡人と、二泊三日の旅程で落ち合うためである。
【会員番号94番 花守乙帆(はなもり・おとほ)三十九歳】
「お待たせいたしました…」
部屋に入ってきたのは、黒髪を腰まで垂らした和服姿の美熟女だ。薄緑地の高価そうな訪問着には、涼しげな岩場の松と波濤が染め抜かれている。しっとりとした雪肌の乙帆の身体は、若い女性にはない肉厚の量感を備えていた。
それは決して、太っているのではない。首筋から鎖骨回り、乳房、腰から尻、太ももから足首と、そこには旬の乗り切った女の脂がたおやかで豊かな稜線を描かせていたのである。
太めの眉に、垂れ気味の瞳、ほんのり色づいた豊頬に、そそとした鼻に受け口の唇。乙帆は典型的なタヌキ顔だ。きっちりと引き締められた着物の袂に隠されたはち切れそうな巨乳といい、女らしい膨らみを宿した背筋から尻までの線の円やかさといい、大人の女性の魅力は満点だ。
しかし、淑やかな中にも幼さが残る甘めの声や、あどけない顔だちには、まだ少女の可愛らしさすら保っている。この手の女性に、情欲をそそられる男は、意外と多いに違いない。

