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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第3章 花守乙帆 39歳①特濃フェロモン妻

「娘に嫌がれるんです。…お母さんのいた部屋、変な甘い匂いがずっとするって…」
長年気に病んでいるらしく乙帆は、告白しながら顔を真っ赤にした。
「フェロモンだから、女の子には、恥ずかしい匂いに感じるんですね。トイレなんかすごいでしょう?」
人によっては、思わず振り向くほどの妖しい芳香だ。間近にいて佐伯も胸がざわめいてくるのを禁じ得ない。
「なるべく、人の使わないトイレを使ってます…たくさん消臭剤を使うんですけどすぐ、誰が入ってたかすぐ、分かってしまうみたいで…」
「この前は、誰がトイレでオナニーしてたんですっけ?」
「聞かないで…!」
耳まで染めて、乙帆は恥ずかしがった。
なんと乙帆の旅館では、女将が入ったトイレを狙ってそのすぐ後に忍び入り、オナニーをする男が跡を立たないと言うのだ。
「むっ、息子です!…あの子も年頃だし、まだ彼女もいないみたいだから、仕方がないんです…!」
「この匂いでちんちんしごいてたとこ、見ちゃったんでしょう?」
「はい、見ました…」
乙帆は、消え入るような声でついに答えた。
「それで、奥さんも我慢できなくなっちゃったのかな?」
「違いますっ!…わたしはただっ…わたしのせいで、息子がかわいそうだと思っただけで…」
息子に限らず、出入りの男たちや男性客から乙帆は、露骨な視線を向けられているのを、とみに感じるようになったと言う。
それは連れ添った主人が亡くなり、乙帆が夜を持て余しだしてからだと言うが、或いはそれ以前からかも知れない。
「乙帆さんの欲求不満が解消すれば、そう言うことも収まりますかね?」
「分かりません。…でも夫が心配してくれていたことですから…」
男たちの欲望に満ちた視線にさらされて、乙帆自身も息苦しいのだろう。
亡夫は、旅館経営を揺るがすかも知れない、乙帆の抱える問題を憂いていたのだ。
長年気に病んでいるらしく乙帆は、告白しながら顔を真っ赤にした。
「フェロモンだから、女の子には、恥ずかしい匂いに感じるんですね。トイレなんかすごいでしょう?」
人によっては、思わず振り向くほどの妖しい芳香だ。間近にいて佐伯も胸がざわめいてくるのを禁じ得ない。
「なるべく、人の使わないトイレを使ってます…たくさん消臭剤を使うんですけどすぐ、誰が入ってたかすぐ、分かってしまうみたいで…」
「この前は、誰がトイレでオナニーしてたんですっけ?」
「聞かないで…!」
耳まで染めて、乙帆は恥ずかしがった。
なんと乙帆の旅館では、女将が入ったトイレを狙ってそのすぐ後に忍び入り、オナニーをする男が跡を立たないと言うのだ。
「むっ、息子です!…あの子も年頃だし、まだ彼女もいないみたいだから、仕方がないんです…!」
「この匂いでちんちんしごいてたとこ、見ちゃったんでしょう?」
「はい、見ました…」
乙帆は、消え入るような声でついに答えた。
「それで、奥さんも我慢できなくなっちゃったのかな?」
「違いますっ!…わたしはただっ…わたしのせいで、息子がかわいそうだと思っただけで…」
息子に限らず、出入りの男たちや男性客から乙帆は、露骨な視線を向けられているのを、とみに感じるようになったと言う。
それは連れ添った主人が亡くなり、乙帆が夜を持て余しだしてからだと言うが、或いはそれ以前からかも知れない。
「乙帆さんの欲求不満が解消すれば、そう言うことも収まりますかね?」
「分かりません。…でも夫が心配してくれていたことですから…」
男たちの欲望に満ちた視線にさらされて、乙帆自身も息苦しいのだろう。
亡夫は、旅館経営を揺るがすかも知れない、乙帆の抱える問題を憂いていたのだ。

