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第4章 花守乙帆 39歳②泥酔お漏らし露出妻

　端から見てすでに異常な光景だ。下半身の茂みを丸出しにした浴衣がけの女性が、背後から男に抱かれて立ち小便をしようとしているのだから。

「はい、じゃあ乙帆さん。お腹に力入れて。見つかる前に早くオシッコして」

　どさくさに紛れて乙帆の裸の尻をさすりながら、佐伯はプレッシャーをかける。

「あっあああ…無理ですう…！わたし、立ったままオシッコなんて、したことない…出ませんよお…」

　乙帆は絶望的な顔つきで頑張ってみたが、慣れない姿勢なので中々、放尿できなかった。

　何度か息を詰めて、チョロチョロと黄色い流れになりかけては衰えてを繰り返したが、緊張は中々、解けないようだ。

「あ、まずい。誰か来そうだな」

　聞こえよがしに、佐伯は言った。

　だが残念ながらそれは、乙帆を驚かすためのものではなかった。近くの宴会場から酔客が二人、本当に抜け出てきのだ。がやがやと話す声が、すぐそこへ近づいてくる。

「佐伯さん！みっ、見つかっちゃう…」

　乙帆がうろたえた顔を見せたとき、間の悪いことに下半身の緊張がほぐれたのか、シャッ、とオシッコが漏れ出した。

「隠れないとまずいよ」

　佐伯は強引に、乙帆の手を引いた。

「やっ、まだ出てるの…こぼれちゃう…」

　点々とオシッコを垂らす乙帆を、佐伯は大便器の個室の中へ連れ込んだ。鍵をかけてしまえば、しばらくやり過ごせるだろう。

　入ってきた二人は、かなり酔っているようだった。会社の慰安旅行か何かなのか、楽しそうに上司の悪口を言いながら、近づいてくる。

　ところで個室に連れてきた乙帆は、もう放尿が止まらないようだ。

「だめっ、我慢できないの…！全部出ちゃう…」

　声を殺して限界を訴える乙帆を、佐伯は便器に座らせた。するとすぐに盛大な音を立てて、乙帆は尿道がめくれあがりそうな放尿をした。