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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第6章 花守乙帆 39歳④野ざらし肉便器妻
 旅館の近くは海水浴場ではないが、散策路と灯台付の海浜公園があるため、泊まり客はそこで思い思いに散歩を楽しんだりしている。

もう秋口なので、直射日光もそこまできつくないのだ。

「あはあ…辛い…」

 しかし乙帆の散策は、快適そうではない。完全に苦痛を堪え忍んでいる顔だ。

「楽しくないですか?せっかく乙帆さんが行きたがってた海辺に来ているのに」

 と、対照的に涼しい顔をしている佐伯に乙帆は、怒りを見せる気力もないようだ。

「辛いのはどこですか?」

 佐伯がしれっと聞いた。乙帆は答えられず、額に脂汗を浮かべたまま、しばらくあえいでいた。

「お尻が熱いのかな?」

「…はい、お尻の中が…熱いの…」

 口呼吸をしたまま、乙帆は苦痛の声を漏らした。

「あー、それはバイブに塗ったローションが効いてますね」

 佐伯が原因をはっきりさせると、乙帆は身悶えして背筋をブルッとさせた。

「身体も熱いでしょう?」

「は…はい…すごく熱くて沁みるのお…乳首も…お股も…歩くと擦れて…ムズムズするの…」

「やっぱり。あのローション、実は結構すごいものなんですよ」

 佐伯が持参したローションは、市販品などではない。佐伯の友人でアダルトグッズを開発している男が特別配合で作った『調教用ローション』なのである。

 アナルの潤滑剤や愛液の代わりとしても使えるのだが、万能なのは催淫効果だ。

 粘膜にはもちろんだが、乳首や会陰部、その他、性感帯にすりこむと、塗られた女性はいてもたってもいられなくなると言う。
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