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ネットのプリンス
第2章 返信あり
さっきまでの女が豹変してしまった行為に
洋介は事情がつかめずに呆然と立ち尽くした。
「ごめんなさい・・・・人目があるから
ツンケンな態度をとってしまって・・・」
彼女が事の成り行きを語りはじめた。
彼女は小さいながらも
アパレル関係の会社を経営していると言った。
東京にはその関係で商談に訪れたのだと・・・
このホテルにはフロアこそ違えど、
会社の部下も連れてきているものだから
逢瀬を目撃されることに抵抗があったのだそうだ。
「メールに主婦と書いていたから
お仕事をされていないのかと思いましたよ」
「ごめんなさいね、
でもOLと書くには抵抗があったし、
ましてや会社経営者なんて書いたら
あなたに敬遠されるかと思ったの・・・」
「そうだったんですか・・・
直接にルーム番号を言ってくれれば
もっと人目を避けてくることもできたのに」
「直接は怖かったの・・・
だってあなたがどんな方かわからなかったし
好みでもない男性を
部屋に入れたくなかったんですもの」
そう言って彼女は頬を染めた。
ということは、
俺は彼女の
ストライクゾーンに入ったってわけか・・・
彼女は洋介を見上げて目を閉じた・・・
キスのおねだりをしているのがわかった。