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ネットのプリンス
第4章 不感症の女
彼女は了解したとばかりに
小さくコクリと頷いた。
25歳と言っていたが童顔なのだろう、
二十歳ぐらいね可愛い女性だった。
あらかじめ、電話で
洋介が相手でもかまわなければ手を繋ぎ、
お気に召さなければそのまま方向転換して別れましょうという事にしていた。
さりげなく差し出した洋介の手を
彼女はしっかりと握りしめた。
「俺でいいんですか?」
そう問いかけると彼女は答えるかわりに
さらにギュッときつく握り返してきた。
ホテルで愛し合う前に食事をした。
緊張している彼女と会話しながら食事をして
少しでも緊張を解いてもっと打ち解けたかったから。
「昼食だから軽いものでいいでしょう?」
何が食べたいのかリクエストすると
パスタでいいと言うので
近くのパスタ専門店を選んだ。
「彼氏との付き合いは、もう長いんですか?」
プライバシーには興味などなかったが、
さりげなく問いかけてみた
「ええ・・もう半年になります」