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ネットのプリンス
第6章 秘書の女
『気に入らない場合は
お茶を飲んで世間話でもして追い返せばいい・・・ そう彼女には伝えてあるわ・・・』
女社長の言葉が洋介の脳裏に蘇った。
女社長から紹介された女性が別れた妻だなんて
滑稽じゃないか。
彼女の心が洋介から離れてしまっているのがわかっているのに長居は無用だ。
さっさとこの場を去って隣室へ向かうことにしよう。
だが、その前に友美がなぜ大阪の会社に?
そこのところだけは、是非とも聞いておきたかった。
「私、あなたと別れてから
東京を離れて大阪に行ったの・・・
あなたと同じ街の空気なんて
吸いたくなかったから・・・
そうこうするうちにこの会社で秘書の求人があったから飛び込んだのよ」
そう言えば、友美は結婚するまでは、
とある会社の秘書をしてたっけ・・・
「でも、毎月生理前になるとイライラして
失敗を繰り返しちゃって・・・
これはもう体が男を求めてるに違いないと
社長がおっしゃって、 いい男を紹介するから会いなさいと・・・」