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猫探偵の恋
第7章 盛りのついた猫 by海
ライブ後に、バーで飲んで家まで送って貰った。

お茶でも…って言った私は、
その時点で洋平さんに抱かれることを求めていたのかもしれない。


シャワーをした後、
素っ裸でシーツに潜り込んで待ってたのは、
また、下着とかをつけて、それを脱がされる方が恥ずかしかったから。


こんなに歳上で気が引けてしまって、
灯りは全部消した。
でも、真っ暗というのもなんだから、
カーテンは開けておいた。


洋平さんはとても紳士的で優しくしてくれた。
愛情すら感じて、涙が出てしまった。

手痛い別れをした嘘吐きオトコより、
ずっと気持ちが良いセックスも出来た。


どうせいつか、
若くて可愛い女の子の方に行ってしまう。

だったらそれまでは、
思いっきり甘えて愛して貰うのも良いかもしれない。
そう思った。


ライブハウスの楽屋で、
或いはトイレの中で、
悪戯っぽく笑いながら、
キスをしたり、
それ以上のことをすることもあった。

スリリングで、ハラハラドキドキする。

でも、それ以上に、
部屋のベッドで愛情に満ちた行為をするのが、
とても心地良かった。



多分、それは洋平さんも同じだったと思う。

「離したくない」

そう言って、洋平さんは何度も何度も私を抱いた。


そして、2人でバスタブにのんびり浸かりながら、
また、キスをして愛し合った。


「年齢のこと、気にしていたけど、
俺、全然気にならないよ?
ノーメイクで、こんなに可愛いんだもん。
なんか、俺の方が老け顔じゃない?」と、
洋平さんは言ってくれる。


いやいや、
着実に歳の差、あるから。


「ゴム、つけなきゃ」と言って、
気遣ってくれるのも嬉しかった。


嘘吐きオトコは、
「生でヤリたいから」と、
私にずっとピルを飲ませていた。

そのまま、なんとなく私はずっとピルを飲み続けているから、
ゴムは不要だった。
ゴムの素材の関係で、痛くて挿入が辛いってこともあったし。


「妊娠、しないから大丈夫よ?」と言うと、
ちょっと洋平さんは複雑な顔をする。


「あのさ。
ピル、やめて?
妊娠しても俺、結婚したいからむしろ嬉しいんだけど」と、
真剣に言われたこともあった。


あれ?
ピルのこと、言ってたっけ?







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