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猫探偵の恋
第7章 盛りのついた猫 by海
なんか、オカシイ。

話してないことも、
知ってることがあるような気がする。

気になると、訊かずにはいられなくなる私は、
ライブ終わりで泊まりに来てくれた時に、
思い切って洋平さんに訊いてみた。


「洋平さん…
ピルのこと、話してなかったよね?」

「えっ?
そうだっけ?」

目が泳いでる。
洋平さんまで嘘吐きオトコなの?
私は目眩で倒れそうになる。

「にゃー」

マロンが洋平さんなら向かって鳴く。


洋平さんは、暫く黙り込んだ後、
ゆっくり話し始めた。

「ごめん。
マロンに聞いたんだ」

「えっ?
何言ってるの?」

「俺、猫と話が出来るんだ。
それで…
元カレのこととか、その奥さんとの修羅場のことも聞いた。
元カレが、ピル飲ませてたことも」

「そんな…」


「ほら、初めて路上で寝入ってた時も、
ボス猫から事情聞かされて、
保護してくれって言われたんだよ」

「うそ…」

「ヤツとは付き合いも長いし、
すごくまりんのこと、気に入ってて、心配してたし。
俺のことなんてさ、
カリカリしかくれない。
まりんはちゅ〜るくれたって言ってたな」

そういえば、ちゅ〜るをあげたけど、
ご飯あげたとしか言わなかった筈。


「道路で会う度に、
まりんと上手く行ってるなって冷やかされるし、
マロンからは、まりんを泣かせたら許さないって言われてるけどさ」


うんうん。
なんかあの野良猫さん、
通る度に洋平さんににゃーにゃー言ってた。



「バイトもね、迷子猫を探す猫探偵やってるんだけど、
ボス猫から情報貰うから、
100%の確率で探し当てること、出来るんだ。
まあ、飼い主との駆け引きとか、猫たちの希望を聞くから、
そのまま返さないこともあるけど。
だから、比較的楽して良い収入を得てるんだよ」



なんとなく、納得してしまった。



「信じてくれる?」


私は頷いた。


「良かった。
でね、何度も言うけど…。
俺、本当にまりんのこと、好きだよ?
愛してる。
だから、年齢とか、考えないで、
結婚、考えてくれないかな?
バンド辞めて、就職する。
そしたら、まりんの両親、
許してくれるかな?」


「えっ!?
そんなのダメよ。
洋平さんの声は…
私だけのモノにしたらダメ。
神様からのギフトなんだから!」

私はそう言って、
洋平さんの頬にキスをした。




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