この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
兄と妹~本能のおもむくままに~
第3章 兄への恋心

親子4人の生活は長く続かなかった。
再婚して2年目の結婚記念日に両親は旅に出た。
しかし、旅先のバスが交通事故を起こして
両親はあっさりとこの世を去った。
悲観している美穂に啓司は
「生活の事は心配しなくていい。
お前はちゃんと高校を受験しろ」と言ってくれた。
啓司にばかり負担を掛けてはいけないと
家事全般は学校に通いながら美穂が引き受けた。
ある夜、美穂はこっそりと
啓司の部屋に押し入った。
爆睡している啓司の唇に、
そっと自分の唇を重ねた。
それでも起きないので
美穂は大胆にも
啓司のパジャマのスボンに手を差し込んで
ちんこを握ろうとした。
さすがに、この行為に啓司は目を覚ました。
「美穂!何をしてるんだ!」
啓司と出会って初めての叱責だった。
「私、お兄ちゃんが好きなの!
私の気持ち、薄々気づいていたんでしょ?」
無我夢中で啓司に抱きついた。
きっとお兄ちゃんは私を受け入れてくれる。
だって血の繋がっていないんだもん。
そう思っていたが、
パジャマのスボンに侵入しかけていた腕を
そっと引き剥がされた。

