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ラブホ遊び~求め合う男と女~
第3章 追い求める心
またやってしまった…
夫が家を出てから妻の明子は
自己嫌悪に陥っていた。
言ってはならぬ一言を
主人に浴びせてしまった…
あんな事を言うべきではなかったのに…
子供をあきらめたあの日から
気持ちを切り替えて
夫婦二人だけで人生を過ごすと覚悟したのに、
事あるごとにむしゃくしゃしてしまう。
この数年というもの、
夫婦はセックスレスになっていた。
『妊娠したいわ…』
精子のいっぱいつまった精液を
子宮に与えてもらいたい…
心が病んだ明子は
知らず知らずのうちに
出会いサイトに登録していた。
登録済みの男性会員のページには
自分を売り込む書き込みが
所せましと書き連ねてあった。
出会い系サイトなので
露骨にセックス自慢をする男もいれば
癒しを求めてお茶をするだけでもいいという
女性にすがり付くような書き込みもあった。
『私はなんて書き込みをすればいいのか…』
ストレートに抱いてくださいと書くには
気が引けた。
そこで「ご一緒にランチでもしませんか?」と
当たり障りのない文章を選んだ。
登録してからものの数分で伝言が届いた。
『良ければお会いしませんか?』
さほど遠くない駅を指定してきていた。
ひとときでいいから主人の事を忘れたい…
明子は快諾の返事を伝言した。