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早熟桃の発情期
第9章 破瓜
桃香が拓斗の部屋にやってきたのは、その翌日。

「コンドームは?」
桃香が言う。

「ここに隠してある」
机の引き出しの奥から、拓斗が紙箱を取り出す。

万一、母親に見つかったら大変だ。

「子供にもちゃんと売ってくれたんだね」

目が大きく、端正な顔立ちの美少年タイプの拓斗は、決して大人には見えない。

「お酒やタバコと違って、コンドームは年齢制限は無かったよ。 でも、買うのに苦労した」

「恥ずかしかったの?」

「うん、恥ずかしかった。 それにサイズや種類がいろいろあって、選ぶのも大変だった」

「サイズ?」

「うん。 けっきょく、チンコを勃起させたときの直径を測って…」

「店で測ったの?」

「そんなことはしないよ。 一旦、家に帰って測って…」

「大きめのサイズよね?」

「買ったのは最小サイズだよ。 僕はまだ中学生だよ」

「えーっ! すごく大きいって思ったのに、最小なんだ」
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