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第10章 ノーパン

今は掃除の時間だ。

真面目な桃香は掃除に参加しようと思い、箒を手にする。

そのとき、桃香のスカートに狙いを定めた男子が、桃香の背後から忍び寄る。

男子が桃香のスカートに手を掛けようとしたとき、拓斗がそれに気づいて、大きな声を出す。
「桃香ちゃんのスカートを捲るなっ！」

桃香は今、ノーパンなのだ。
スカートを捲られると、大変なことになる。

自分のスカートが狙われていることに気づき、お尻を抑える桃香。

「何だよ、拓斗」
「邪魔するなよ」
「友だち付き合いが悪いぜ」
拓斗の友だち達が口を尖らせる。

スカート捲りをしているのは、拓斗のグループなのだ。

「どうして邪魔したんだい？」
友だちの一人が拓斗に尋ねる。

クラス中がその会話を聞いている。

拓斗は困る。
桃香はノーパンだからスカートを捲っちゃいけないって、説明するわけにもいかない。
桃香に恥をかかせることは出来ないから。

そして拓斗は、少し迷った後、口を開いた。
「桃香ちゃんは僕の彼女だから、誰にもスカートを捲らせたくない」