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早熟桃の発情期
第13章 河川敷で
日射しが強くって、桃香の額からも汗が出る。

「貴女、拓斗の友だち? 今、拓斗に声援を送ってくれたわよね」

いきなり背後から声を掛けられ、桃香は振り返る。

日傘を差した上品な感じの美人。
背が高くって、凛とした端正な顔立ちで、キャリアウーマンという言葉が似合いそうだ。

「は…はい…」
桃香は驚きつつ答える。

「私は拓斗の母親です」
その女性は微笑む。

「わ…私は拓斗くんのクラスメートの沢井桃香です! よ…よろしくお願いします!」
拓斗の母親のいきなりの登場で、桃香は動揺しつつ自己紹介する。

「わざわざ試合を観にきてくれたのね。 ありがとう」

そして桃香は拓斗の母親と一緒に、拓斗の試合を観戦する。
炎天下、拓斗の母親は、そっと桃香の頭上を日傘で覆う。
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