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第14章 街デート

人気の無いビルの裏。
拓斗と桃香は３人のヤンキー達に取り囲まれた。

ヤンキー達は明らかに拓斗や桃香より年上で、背も高い。
金髪に髪を染め、鼻ピアスをしているヤンキーもいる。

「こんな所で何をしようってたんだい？」
ヤンキーの一人がニヤニヤしながら尋ねる。

桃香は怖くて声が出ない。

「道に迷った」
桃香を庇うような体勢で桃香の前に立ち、拓斗が言う。

「エロい事をしようとして、場所を探してたんじゃないかい？」
別のヤンキーが言った。

「ガキのくせに、ませてるなぁ～」
別のヤンキーが笑う。

本当の事を言い当てられ、拓斗は何も言えない。

「じゃあ、お前の代わりに、俺がその女の子とエロい事をしてやるぜ」
ヤンキーの一人が拓斗に話しかける。

拓斗も桃香も青ざめる。

「お前はロリコンか？」
そのヤンキーを茶化すような口調で、別のヤンキーが笑う。

「俺もロリコンになろうかな？　この女の子、妙にエロそうな体つきだ」
別のヤンキーが、桃香の下半身を舐め回すように見る。

恐怖に震えながらも、拓斗は桃香の前に立ち、桃香を守ろうとする。