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早熟桃の発情期
第1章 休日の図書館で
今日は日曜日なのに、拓斗が所属しているサッカークラブは、試合も練習も無い。

暇を持て余した拓斗は、久しぶりに図書館にやってきた。
スポーツ雑誌を読むことが目的だ。

そして、トイレの前にクラスメートの桃香がいることに、拓斗は気づいた。

肩にかかるおかっぱ髪、丸顔でちょっと太めの下半身…
今はセーラー服じゃなく私服だけど、間違いなく桃香だ。

学校でも本を読んでることが多い桃香だから、図書館にいるのは不思議じゃない。

拓斗のイタズラっ子ぽい大きな目が輝く。

本棚の陰に隠れる拓斗。
後ろから急に声を掛け、桃香を驚かせてやろうという魂胆だ。

桃香がトイレから離れ、階段を昇る。

この図書館は2階建てだ。

1階には閲覧コーナーと雑誌コーナー、そして一般書籍や児童書の書架がある。
2階は難しい本ばかりで、拓斗は2階に行ったことはない。

桃香がなぜ2階に行くのか分からないけど、拓斗はこっそり桃香の後をつけた。
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