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早熟桃の発情期
第3章 裸身
放課後になっても雨は止まない。
でも、拓斗の心は弾んでいる。
家が近い生徒は一緒に帰るように、山田先生から指示されているから。
変質者に感謝しなければならない。
校舎の玄関の下駄箱の前で、拓斗は桃香を待つ。
桃香を見かけた拓斗は、満面の笑みで話す。
「一緒に帰ろうね」
桃香がうなずき、靴を履き替え、傘立てから自分の傘を取る。
拓斗は自分のカバンから折り畳み傘を取り出しそうとして、気がついた。
折り畳み傘が見つからない。
「どうしたの?」
カバンを漁り続ける拓斗に向かって、桃香が尋ねる。
「傘が無い。 たぶん、家に忘れた」
拓斗が答える。
「今日の天気予報は降水確率100%だったでしょ? どうして忘れるのよ?」
桃香は呆れたような口調だ。
「僕はクラスの中で忘れ物チャンピオンだから…」
拓斗は忘れ物が多い。
「そんなの自慢にならないでしょ。 仕方がないから、私の傘に入ってよ」
でも、拓斗の心は弾んでいる。
家が近い生徒は一緒に帰るように、山田先生から指示されているから。
変質者に感謝しなければならない。
校舎の玄関の下駄箱の前で、拓斗は桃香を待つ。
桃香を見かけた拓斗は、満面の笑みで話す。
「一緒に帰ろうね」
桃香がうなずき、靴を履き替え、傘立てから自分の傘を取る。
拓斗は自分のカバンから折り畳み傘を取り出しそうとして、気がついた。
折り畳み傘が見つからない。
「どうしたの?」
カバンを漁り続ける拓斗に向かって、桃香が尋ねる。
「傘が無い。 たぶん、家に忘れた」
拓斗が答える。
「今日の天気予報は降水確率100%だったでしょ? どうして忘れるのよ?」
桃香は呆れたような口調だ。
「僕はクラスの中で忘れ物チャンピオンだから…」
拓斗は忘れ物が多い。
「そんなの自慢にならないでしょ。 仕方がないから、私の傘に入ってよ」