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所有物
第3章 リリー


何も言い返さずにいると
わたしに覆い被さっていたルイ様は立ち上がり
ソファーに座ると本を読み始めた。

「もう出て行っていいよ」

本に目を向けながら感情のない声で言われる。


「失礼します!」
思わず勢いよく出て行ってしまった。

なんだか性処理として買われたことがすごく嫌だった。

慣れてることなのに、嫌だった。


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