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所有物
第3章 リリー


いそいで自分の部屋へ歩いた。


「あ!見つけた!」
女性の声がして振り返ると息を切らしたハナさんがいた。

「い、急いできてくれる?」
まだ息が整わないハナさんに連れられて
ジン様の部屋方面へ向かう。

「こっち側って…」

「うん…ジン様に失礼のないようにね」

ハナさんは少し緊張しているように見えた。

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