この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夜の蝶の物語
第1章 夜に羽ばたく蝶
つまらない質問には答えてやるもんかと
スミレは明日のランチは何を食べようかなと
思考を別の方に向けた。
「やっぱりアレを舐めてたら
濡れちゃいますか?」
なおもしつこく聞いてくるので
ついにスミレはブチ切れた。
おもいっきり運転席の背もたれを
ヒールで蹴り飛ばした。
「ごちゃごちゃうるせえんだよ!
こっちは今から見ず知らずの男の
臭えちんぽを吸わなきゃなんねえんだよ!
いい男に指名されたらだって?
あんたバカか!
あたしたちデリヘルを利用する男に
ろくな奴はいねえんだよ!
濡れなくてカサカサのおまんこに
スキンクリームを塗りたくって
爪の伸びた汚ねえ指を突っ込まれるんだ!!
可哀相だと思うんなら黙って運転しろよ!」
スミレの啖呵に稲本は体を縮こまらせて
「すいません!すいません!」と詫びた