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夜の蝶の物語
第5章 夜の蝶は羽ばたいて去ってゆく

稲本さんに胸の膨らみを揉ませながら
リリーさんは自らブラウスのボタンを外して
ブラジャーを露出させました。
ブラのカップの中に
稲本さんが手を差し込もうとすると
「待って…ブラジャーの
ホックを外してください」と、
クルリと背を向けた。
稲本さんの指が震えているのを
背中越しに感じました。
女慣れしていないのか、
それとも緊張しているのか
ホックを外すのに稲本さんは手間取りました。
その間にリリーさんは
スカートのホックを外しました。
スカートがリリーさんの足下に
パサッという音を立てて滑り落ちます。
無事にブラジャーを
外し終えた稲本さんの手を取って
ベッドに導き、横たわると
「ショーツもあなたの手で
脱がしてください」と言って
目を閉じました。
ゴクリ…
稲本さんが生唾を飲み込む音が
静寂な室内に響きわたりました。
「いいんですか?
いや、しかし、私はリリーさんを買うほどの
持ち合わせがありません」
その言葉に
『ああ…この人はやっぱり
女慣れしていないんだわ』と
感じずにはいられませんでした。

