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女流作家~君を愛すればこそ~
第11章 雅彦と芳枝
「父さん、よしてくださいな
私、そんな気分になれないのよ」
「晃くんが浮気をしたと聞いて
何だかワシは嬉しくてな
やっぱり男と言うものは
一穴(ひとあな)主義ではいかん」
雅彦は晃が自分と同じように浮気をしたことを
嬉しく思っていた。
過去の自分の行為が
男なら誰しも浮気はするものだと言いたいようだった。
「そんなことを言ったって…」
何度も払い除けるのだが、
二度三度と執拗に
雅彦の手が芳枝の体を撫で回す。
どうやら雅彦に
淫らなモードのスイッチが入ってしまったようだ。
こうなると射精を終えるまで
雅彦のスケベ心は収まらない。
「男はいいわよね、呑気で…」
芳枝は仕方なしに雅彦に体を委ねた。
待ってましたと雅彦の手は
芳枝のパジャマを剥ぎに取りかかる。
「さっさと済ませてね
私、明日は早いんだから」
芳枝はとりあえず
桐子の様子を見に行こうと思っていた。
あわよくば晃を捕まえて、
こっぴどく叱ってやろうとさえ思っていた。
そんな芳枝の思惑も知らずに
雅彦が芳枝の体の上にのし掛かってきた。
「昨夜からシタくて堪らなかったんだよ
母さんが晃くんの家から戻ってきてから
なんだかお前の色気が半端なくてな」
確かに晃とセックスをしたことで
芳枝の肌艶がいつにも増して若々しくなっていた。