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女流作家~君を愛すればこそ~
第11章 雅彦と芳枝

「明日の朝は早く起きるだって?
まさかお前、
桐子の家庭に首を突っ込みに行こうだなんて
考えてないよな?
やめておけ、夫婦の事は夫婦で解決しないとな」

それに今夜は寝かせてあげないからね
雅彦は一言余計に付け加えると
芳枝の唇に吸い付いた。

「うぐっ…」

久しぶりの接吻だった。

何年ぶり?
いや、ゆうに10年はキスをしていない。

「嬉しいわ…」

晃とはキスを重ねたけれど
やはりこの世で一番好きな男からの口づけは
格別だった。

雅彦の誘いに乗り気ではなかった芳枝だが
気づけば手が
雅彦のパジャマのズボンの中に潜り込ませ
久々に勃起しているペニスを握りしめていた。

「ほんとは母さんもシたかったんだろ?」

「バカ…
ねえあなた、もう二人っきりの生活なんだから
母さんと呼ばずに名前で呼んでよ…」

娘の桐子を出産してから
二人の呼称が「父さん」と「母さん」になった。
二十数年もその呼び名で話してきたので
今さら名前で呼び合うのが照れ臭い。
それだけに名前を呼ぶことに
ドキドキしてときめく。

「芳枝…」 

低音の響きが耳をくすぐる。

「ああ~ん、雅彦、大好きぃ~」

芳枝は股に雅彦の太ももを挟み込むと
腰をクイクイっとくねらせて
おまんこを男の太ももで擦った。


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