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女流作家~君を愛すればこそ~
第12章 魔性の女
長居は無用とばかりに
晃は熱いのを我慢してコーヒーを飲み干した。
「そんなに慌てなくてもいいじゃない
そんなに私と暮らすのが嫌なの?」
なおもしつこくここで一緒に暮らそうと
節子が晃を口説いてくる。
『困った女だ…
こんなことなら
ホテルにでも駆け込めば良かった』
いくら口説いても無駄ですよと言って
晃は席を立とうとした。
だが、目眩がして慌てて着席した。
おかしい…
瞼が重い…
体が言うことを訊かない。
いったいどうしちまったん…だ…
次の瞬間、
晃はテーブルに突っ伏して意識を失った。
次に晃が目を覚ましたのは布団の上だった。
体を起こそうとしたが
ヂャラ…という金属音がして
手が自由に動かせないことを知った。
「これは…」
晃は手錠をされ、
布団に寝かされていた。
「あらダーリンおはよう
ようやく目が覚めたのね」
晃が意識を取り戻したのを確認すると
節子はベッドの脇で衣服を脱いでヌードになった。
「君は、僕にいったい何を…」
「ちょっと睡眠薬をね…
意外とよく効くから
このまま目覚めないのかと心配したわ」
節子は晃の足元からベッドに乗ってきて
だらしなく萎れているペニスに頬ずりをした。