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第12章 魔性の女

「節子が動くんだよ」

男に動いてもらって気持ちよくさせてもらえると
油断していたところに男から命令された。

節子はとにかく軽めに上下に動いてみた。

「もっと脚開いて！」

晃は手錠をされた手を頭の後ろに組んで
腹筋運動でもするかのような体制で
節子が脚を大きく開き
奥まで迎え入れるのを待った。

「奥までいくように動いて」

身体の力を抜き、腰を動かす。

するとペニスが奥にあたって気持ちいい。

もっともっとという感情が節子を激しくさせる。

時々、晃が下から突いてきて、
節子の動かす力と
晃が動かす力が混ざり合い、
わけがわからなくなるほどの快楽だった。

晃は頭の後ろで組んでいた手を
二人の結合部に持ってくる。
ジャラと手錠の音を立てて
節子のクリトリスも触ってきて、
親指で撫でられながら、
激しくピストンした。

「くぁっ！ダメ！逝っちゃう！！」

「逝けよ
逝く姿を俺に見せろよ
離れたくないと思えるほど
艶かしい顔を俺に見せろよ」

その言葉に節子はM女として開花した。
男に責められることがこんなにも素敵なのだと
体の芯から教え込まれた。

「あぁぁ！ホントに逝っちゃうぅぅ～！
見てて！私が逝く顔を
しっかりと見ててぇぇぇ～！」

節子は我慢出来ずに
ついに深く果ててしまったのだった。

晃も射精したい衝動に駈られたが
歯を食い縛って耐えた。




朝になり、節子が股間の冷たさが不快で
目を覚ました。

「ねぇねぇ…晃さん？どこへ行ったの？
トイレ？」

しかし、晃からの返答はない。


シャワーかしら？
裸のままベッドから降りて
節子はシャワールームを覗こうとした。

ちょうど、そのタイミングで
ドアが激しくノックされた。