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女流作家~君を愛すればこそ~
第12章 魔性の女
『誰よ!こんな朝っぱらから!』
節子は不機嫌そうに
「誰?」とドアを叩く者に向かって
歯向かうように返答した。
「城島さん!城島節子さん!
警察です、お話を伺いたいので
ドアを開けてもらえますか?」
ドアを開けてくださいと文字にすれば丁寧だが
その口調は今すぐにドアを開けろと恫喝していた。
警察が来訪したという事に気が動転した節子は
全裸であることも忘れてドアを解錠した。
節子がドアノブに掛けていた手を
引き剥がすように
ドアが勢いよく開かれた。
「おおっと!…」
全裸の節子に思わず警察官がたじろいだ。
すかさず隣にいた女性警察官が
自分のジャンパーを脱いで節子に羽織らせた。
「城島節子!菱沼晃さん監禁性的略取の容疑で
警察署までご同行願えますか?」
節子の下半身を見ないように
警察官は節子の目を見つめてそのように告げた。
。。。。。。。。。
晃は節子とのセックスで
深い絶頂で気を失った節子から
全裸で手錠をされたまま
マンションの外に飛び出した。
とにかく逃げなければと
衣服を身につける余裕もなかった。
そんな全裸男を通りすがりのタクシー運転手が
保護して警察に連絡をしてくれた。
警察から一報を受けた桐子は
晃の着替えを持って
指示された警察署に向かった。