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女性アイドルDJを犯す!
第10章 ボイストレーニング

ボイストレーニングのおかげで
なんとかレコーディングは出来たけど
出来映えはと言うと
立ち会った八木や樹、
それにKIYOSHIの表情からして
最悪なのだと思わずにはいられなかった。

「まあ、こんなもんじゃないですか」
機器が良くなっているとは言え
これ以上の修正は、
あからさまに人工的な音声になってしまう


それでも阿久津の遺作と言うことで話題性もあり
ランキング50位近くまで売り上げを伸ばして
夏美は歌謡番組にも何度か出演することが出来た。
だが、所詮は付け焼き刃の歌唱力だったので
話題性が弱くなると共に
CDの売り上げも落ちはじめ、
次第に夏美の仕事の場は
スナックやキャバレーといった所謂(いわゆる)ドサ回りが主となった。
歌詞がエロチックなことから泥酔客からは
夏美に脱げと強要する客もいた。
取り仕切る事の苦手なマネージャーの樹は
その場しのぎで泥酔客には尻の一つでも撫でさせてやれと夏美に命じた。

悔しがったのは
夏美が所属する事務所の社長だった。
夏美を売り出すために
かなりの金額をつぎ込んだというのに
鳴かず飛ばずでは採算が合わなかった。

やがて夏美は露出の多いグラビアの仕事が
どんどんと増えていった。
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