この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女性アイドルDJを犯す!
第10章 ボイストレーニング
翌日は昨夜の事などなかったかのように
KIYOSHIはビジネスライクに徹した。
ただ黙々とピアノを叩き、
夏美もメロディ-を追いかけた。
良い出来だとも、
今のところはダメだとも指摘せず
ただ何度も何度も繰り返し歌わされた。
そして夕刻になり、
八木と樹が夏美を迎えにやって来た。
「KIYOSHIさん、どうですか夏美は?
ちゃんとプロ並みに歌えるようになりましたか?」
樹は揉み手をせんばかりに作り笑いを浮かべ
KIYOSHIに伺った。
「そんな付け焼き刃でプロになれたら
苦労はしないよ。
まあ、人並みに歌えるようにはなったけどね」
そのように言われて
なんだかKIYOSHIに見放されたようで
八木と樹が居なければ、
夏美は、この場で号泣したかった。
「どうです、
この子がメロディを覚えているうちに
レコーディングしちゃいませんか?」
KIYOSHIとしては夏美が
ベストパフォーマンスをできるうちにと言うことで
そのように提案したのだが
夏美にしてみればさっさと仕事を終わらせて
KIYOSHIが夏美と別れたいのだと感じた。
もちろん夏美の思い過ごしなのだが
微妙な心の傷は声の張りにモロに影響した。