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女性アイドルDJを犯す!
第11章 新たな旅立ち
「八木?
あいつはもうダメだよ」
そう言って樹はスマホのニュースページを開いて
夏美に見せつけた。
『敏腕プロデューサー八木の脱税疑惑』
そんな文字が目に飛び込んできた。
「えっ?脱税?」
かなり羽振りが良かったけど
まさか脱税だなんて…
「阿久津の屋敷に絹子って女が居ただろう?
あいつ、あの女に相当入れ込んじまってさあ
どこにでもいるような女なのにかなり貢いだらしいぜ」
確かに絹子さんを気に入った様子だったけど
まさか…
「世の中、まさかだらけなのよ
一寸先は闇よ
貴女も気をつけることね」
さあ、今夜もレッスンを頑張ってねと
樹の腕に寄りかかると夏美に見せつけるように
紗友里は樹に濃厚なキスをし始めた。
『八方ふさがりとは、まさにこの事ね…』
このまま仕事が失くなれば
冗談抜きで事務所は夏美にヌードになれと言ってくるだろう。
一度脱いだら最後、次にやって来る仕事は
紗友里のようにAVに違いない。
途方に暮れて
夏美は夜の街を徘徊した。
そのうち、一人のキャッチの男が
しつこく夏美に付きまとい始めた。
「ねえ彼女、君、美人だよね
スタイルもいいし、何の仕事をしてるの?
良ければお金になる仕事を紹介するよ」
何度かテレビに出て
顔も名前も知れ渡っていると思っていたが
所詮、私は過去の人間で誰からも忘れ去られるのね
そう思うと自然と涙が溢れてきた。