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女性アイドルDJを犯す!
第1章 DJ夏美
夏美はラジオブースの中で緊張していた…
膝が小刻みに震える。
背中にゾクッとした寒気が走る。
だが表情はスマイル全快だった。
ラジオブースの向こうには
防音ガラス越しに心配そうに見つめる
マネージャーの樹(いつき)がいた。
その隣にはヘッドホンをつけた男が
こちらに向かって片手を広げて押し出した。
『本番 5秒前』
夏美のヘッドホンに
ディレクターの白川のやさしい声が響く。
「ごくっ…」
ちいさな生唾を飲む自分の喉の音さえ
ラジオマイクが拾ろって
夏美のヘッドホンから恥ずかしい音をたてた。
(わあ~…感度がいいんだわ…
お腹の虫が鳴ってもきっと拾っちゃうわね)
夏美の緊張はさらに増した。
『4.3.2.…』
指を1本ずつ折り曲げながら
白川がカウントダウンを進める…
そして最後の1本は声を出さずに折り曲げると、
器用に手首をクルッと回転させ
夏美にむかって「どうぞ」と言わんばかりに
指差した。
軽快な音楽がヘッドホンから流れ、
すこしずつフェードアウトしてゆく。
『さあ~夏美ちゃん、行ってみようかあ~』
ヘッドホンから白川の指示が飛んだ。