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第7章 阿久津邸での一夜

「ふふふ…
以前にAVの監督をしている男と知り合ってね
亀甲縛りというものを教えてもらったんだが
なかなか実行できなくてね…
いつかこいつの出番があるだろうと
クローゼットの中に眠らせておいたのさ」
そう言いながら阿久津は
ロープを二重に折り重ねると
等間隔で団子結びでコブを作ってゆく。

さあ、綺麗に飾ってあげようと
阿久津はロープの一端の輪にした部分を
夏美の首に掛けた。

ロープのひんやりとした感触が
夏美をゾクゾクさせた。
「先生…」
このまま首を絞められて
殺されはしないかという恐怖心と
この後、どんなことをされるのかという期待感が
交互に夏美に襲いかかる。

そんなことを思っているとは
露ほどにも思わない阿久津は
ダラリと首から垂れたロープを
夏美の股間に潜らせた。

「あっ…」
股間に潜らせたロープを背中に回すと
嫌でもロープが夏美の股間の大事な部分を
これでもかと擦りあげる。

荒縄の少しだけチクチクした感触が
今までにない刺激となって
夏美は思わず声を漏らして体をくねらせた。

「ダメだよ夏美…
私は素人同然なんだ
ジッとしてくれないと綺麗に結べないよ」

阿久津なりに必死なのだろう。
少しだけ禿げ上がった面積の広い額に
玉のような汗を浮かべながらも
目は悪戯をする子供のようにギラギラしていた。