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夢の異邦人(エトランゼ)
第10章 有里は生け贄

「もうダメ!逝っちゃうぅぅぅ~っ!」

有里は痙攣を起こしたのかというほどに
体をピクピクさせて昇りきった。

有里が逝ったのを見届けると
佐々木も満足して
有里の体からペニスを引き抜くと
巨乳へおもいっきり射精した。

「ハアハア…」
こんな男に逝かされるなんて…
私は根っからのスケベ女なのかしら…

そして佐々木を引き連れて
パラレルワールドに飛ばされたことを覚悟した。

ガチャ…

寝室のドアが開き、
リビングの明かりが寝室に射し込んでくる。

「終わったか?」
憂鬱そうな義孝の声が聞こえた。

「えへへへ…課長、奥さん最高でした」

満足げに答える佐々木に
脱ぎ散らかした佐々木の衣服を
義孝はおもいっきり投げつけた。

「終わったのなら帰れ!
気がすんだんだろ?さっさと帰ってくれ!」

そんなにガミガミ言わなくても帰りますよと
佐々木は身支度を整える。
「あ、タクシー代、後で請求しますんで…
きっちり精算しましょうや」

佐々木は部下でありながら
優位な立場にいるかのように
義孝の肩をポンポンと叩いて出ていった。

『ここは…?
飛ばされていない?』
どうやらトリップは免れたようだが
どうして飛ばされなかったのだろう…
もう、この世界が落ち着く場所なのだろうか、
いや、そんなことよりも
事の次第を義孝に問い詰めなければいけなかった。

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