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夢の異邦人(エトランゼ)
第2章 サブマネージャー大牟田
そしてやがて有里の舌先が、
大牟田のどす黒い舌に触れると、
なんとも心地よい痺れが体中を突き抜けた。
「震えているのかい?かわいいじゃないか」
大牟田が有里の体を抱きしめ、
耳元で甘く囁いた。
有里は大牟田に抱きすくめられながら、
夢心地になりながらも緊張に身を固くした。
大牟田は右手を有里のTシャツ越しに、
柔らかな膨らみに指を埋め込んだ。
「わたし…主人しか知らないの…」
有里の告白に、大牟田は微かに頷いた。
「じゃあ、俺が不貞の喜びを教えてあげる…
いいね?」
大牟田の誘惑に有里は頷き、
彼の背に腕を回した。
有里の呼吸が荒くなって行く。
心拍数の上昇とともに体が火照ってゆく…
大牟田は顔を近づけ、
あっと思う間もなく唇同士が
ピチュと音をたて隙間なく塞がれた。
イヤな男のはずなのに…
有里は閉じた目を微かに開き、
真近な大牟田の顔を見つめた。
大牟田もまた、
せっかくの美熟女を抱くのだから、
目を閉じるのが惜しいとばかりに、
しっかりと目を開き
有里の美しい顔をしっかりと脳裏に焼き付けた。