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夢の異邦人(エトランゼ)
第12章 旅の終わり

「最低!!あんたなんか最低よ!」
怒っているのか羞恥のためか
有紀の顔はまだ赤かった。

淳一が脱がしたショーツを拾い上げると
ぐっしょりと濡れていて不快な筈なのに
何も言わずに履き始めた。

「せっかく脱がしたのに何でまた履くんだよ」
淳一はこっちに来いよと手招きしながらそう言った。

「帰る!」

「えっ?」

「あんたとなんか一緒に住めないわ」

身嗜みを整えて部屋を出ていこうとする有紀の手を
淳一は慌てて掴んだ。

「お前の家庭は崩壊したんだろうが!
ここを出ていっても行く宛なんかないんだろ?」

引き留める手に思わず力が入ってしまい、
心ならずも有紀を引き倒すような形になった。

「痛いじゃない!乱暴しないでよ!」

フロ-リングに倒されて有紀は淳一を罵倒したが、
淳一の目は倒れこんでスカートが捲れて
汚れたショーツを履いた有紀の股間に釘付けになっていた。
淫らな欲望の炎がメラメラと燃え盛って来たのを
淳一は感じた。
そして倒れた有紀を抱き起こすどころか
その体の上に馬乗りになった。

「ちょ、ちょっと淳一!?」

柔和な顔立ちの淳一が般若のような表情に変わってしまって有紀はたじろいだ。

「もうどこにも行かせねえよ!!」

淳一はそう言って有紀のブラウスを引き裂いた。
ボタンが弾け飛んで、上半身が露になる。
ブラをグイっと喉元まで引き上げると
真っ白な鏡餅のような乳房が露出した。




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