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夢の異邦人(エトランゼ)
第1章 夢の異邦人(エトランゼ)
「きゃっ!やめてください!」
大牟田から逃れようと体を反転させたその時、
積み上げられた書籍にぶつかってしまい、
その拍子に
天井高く積み上げられた書籍の山が
有里めがけ降り注いできた。
ドサドサドサッ!!
不安定に積み上げられていた書籍が、
次から次へと有里の頭を殴打していく。
痛みと重みに耐えかねた瞬間、
有里の目に白い閃光が走り
意識が遠のいていった。
「痛たた…」
有里は、ほんの少し、
意識を失ってしまっていたかもしれない。
頭の痛みと胸の重みに気付き、
少しずつ意識がハッキリとしてきた。
床にちらばった本の中に、
有里は身を横たえていたが
胸の重みは落下してきた書籍が
乗っかっているわけではなかった。
その証拠に、その胸の重みは
グニグニとリズミカルに蠢いていた。
有里は目を開けて自分の胸に視線を落とした。
「はっ!?な、何をしているんですか?!」
大牟田が興奮し、
ハアハアと荒い息を吐きながら
有里の胸を揉みまくっていた。