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夢の異邦人(エトランゼ)
第9章 この世界の義孝

留美子は悪びれた様子もなく
コロンとうつ伏せになった。

トレーナーの上からブラのホックを探ったが
どうにも上手く摘まめない。

「失礼するよ」
一言断りを入れて義孝は留美子の背に手を忍ばせた。
そして背中の肌の上を手を滑らせて
ようやく見つけたブラのホックを外す…

「あはぁ~ん…
課長の手が冷たくて気持ちいいわ…」

「これは失礼しました…」
慌てて義孝は留美子の背中から手を引いた。

「酔っているせいかしら…
とても暑いの…」

「じゃあ、トレーナーを脱いでホテルのバスローブに着替えなさい」
義孝はバスローブを彼女に手渡すと
これ以上、彼女の痴態を見るのは目の毒だとばかりに後ろを向いた。

「脱がせてくれないのね…」
そう言うなり留美子はシクシクと泣き出した。

『おいおい、今度は泣き上戸かよ』
勘弁してくれよと思いながらも
義孝は彼女のトレーナーの裾に手をかけた。

早く脱がして欲しいとばかりに
彼女は万歳のポーズで義孝を挑発した。
ええい、くそ!とばかりにトレーナーを引き上げると、ホックを外したブラがトレーナーと一緒にめくれ上がった。
当然のようにカップから解放された乳房が露になった。

それをジッと見つめながら
「暑ければジーンズも脱がして上げましょう」と
勢いに任せて言ってしまった。


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