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シャイニーストッキング
第11章 絡まるストッキング5      和哉と健太
 104 康くんの家族
 
「店長、お疲れさまです」
「あっ、和哉くん、ごめん、助かったよぉ」
 店長は出勤してきた僕の顔を見るなりそう言ってきた。

「いやぁ突然さぁ、急に一人休むって電話きたもんだから慌てちゃってさぁ、つい和哉くんに連絡しちゃったんだよ…ごめんね」
 と、店長は謝ってきたのだ。

 そうなのだ、午後5時半過ぎに僕が真実と駅前で別れ、なぜか感傷に浸りながら改札口の人々の出入りを眺めていた時に、そんな緊急な電話がファミレスの店長から掛かってきたのである。

『あっ、用事ないから大丈夫ですよ』
 そして僕はすかさずそう店長に返事をした。
 それは僕にとっては、願ったり叶ったり、の依頼であったから。
 
 どっちにしてもファミレスには顔を出そうと思っていたのだ…


「あっそうだ和哉くん、康くんが家族で食事に来てるんだわ…」
「へえ、康くん家族ですかぁ、じゃあ、顔を出してこようっと…」
 
 山田康徳…
 康くんは将来、調理師になりたいからとの希望があり、とりあえず飲食店のキッチンを経験してみたいとの事で、約一ヶ月程前からアルバイトに来ていた。
 そして康くんは高校二年生17歳であったのだ。
 それが五年前の初めてファミレスでバイトを始めた僕自身と重なり、そして自ら進んで指導係をかって出た位にこの康くんのことをかわいがっていたのである。

 だからそんな康くんの家族に、なんとなく興味が湧いたのだ…

 そして制服に着替え、康くん家族のいる席に向かう。
 
「あっ、和哉さんちぃーす」
 僕の姿を見て康くんは声を掛けてきた。

「ウチの母親と、ばあちゃんと、叔母さんなんすよ」
 そしてすかさず康くんは、そんな軽い感じで簡単に家族の紹介の説明をしてきたのだ。

「あっ、こちら和哉さん、ここに入ってからずーっとお世話になってるんだ」
 そして母親に僕を紹介する。

「あっ、康徳の母です、本当にいつもお世話になってるみたいでぇ…」
 と、母親は丁寧に立ち上がって深々と頭を下げながら、僕に対してそう挨拶をしてきたのだ。

「い、いや、こちらこそです…
 あ、僕は、お、奥山和哉です…」
 と、慌てて恐縮して挨拶を返し、そして何気なくその家族の座っている席を見る。

 あ、おばあちゃんか…

 うん、お姉さんか…

 違うっ…

 えっ…

「あっ…」

 




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