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シャイニーストッキング
第3章 黒いストッキングの女2 美冴
3 存在感の認識
わたしは黒い女、いや、派遣社員の蒼井美冴に対する嫉妬からの存在感を認識してから約一ヶ月が経ち、意識しないようにすればするほど逆に必要以上に意識してしまうという悪循環に陥ってしまっていた。
ただ幸いなことに部長のあのフェチのいやらしい目のことにはなぜか、わたし自身の中で上手く消化できたようでほとんど意識をしなくなり、あの時のような突然に欲情のスイッチが入ることはなくなっていた。
そして部長自身も、そのことを確かめた訳ではないが、どうやらわたしがそのフェチの目を意識している事を察知したらしく、かなり必死にわたしの前ではできるだけ他の女を、特にあの黒い女、蒼井美冴のあの魅惑のストッキング脚を見ないようにしてくれていたのが伝わってきていたのだ。
なぜわかったかといえば、彼は嘘が下手なのである、だから見ないようにすることがかなり不自然になるのであった。
無理して見ないようにする、ようはその瞬間、不器用な位に固まるのである、それがまたわたしにはわかりやすく、逆に微笑ましく思え、彼の愛が伝わり、わたしの心の中の消化薬になったかもしれない。
でも、要はフェチの本能的な視線なのだ、完全に見ないことなどはあり得無いことは解っている、ただその努力をしてくれているという事にわたしの心は理解をし、安堵をしているのだと思うのだ。
ただ、問題はわたし自身なのであった、どうしても蒼井美冴を、彼女を意識してしまっていた。
朝の出勤時に見かけた時
わたしが朝の朝礼をしている時
彼女がオペレーター業務をしている時等…
とにかく、ことあるごとに視線の範囲に入るとどうしても目で彼女の姿を追ってしまうのだ。
そしてどうやら、彼女もなんとなくだがわたしのこんな視線を感じ、少しだが意識し始めているような気がしてきていた。
なぜなら最近、一瞬だが目が合うような時があるのだ。
そしてわたしはそんな瞬間、ドキッとしてしまうのだ。
まるで好きな人を目で追っているみたいだ…
そんな自分が嫌で堪らなくなっていた。
そしてこれほど意識をし、わたしの中でこんなにも存在感を持ってきているのに、未だに個人的には話したことさえもないのである。
確か新人研修の時に数回受け答えしただけであった。
一度話してみたいかも、話せばわたし自身が変われるかも…
わたしは黒い女、いや、派遣社員の蒼井美冴に対する嫉妬からの存在感を認識してから約一ヶ月が経ち、意識しないようにすればするほど逆に必要以上に意識してしまうという悪循環に陥ってしまっていた。
ただ幸いなことに部長のあのフェチのいやらしい目のことにはなぜか、わたし自身の中で上手く消化できたようでほとんど意識をしなくなり、あの時のような突然に欲情のスイッチが入ることはなくなっていた。
そして部長自身も、そのことを確かめた訳ではないが、どうやらわたしがそのフェチの目を意識している事を察知したらしく、かなり必死にわたしの前ではできるだけ他の女を、特にあの黒い女、蒼井美冴のあの魅惑のストッキング脚を見ないようにしてくれていたのが伝わってきていたのだ。
なぜわかったかといえば、彼は嘘が下手なのである、だから見ないようにすることがかなり不自然になるのであった。
無理して見ないようにする、ようはその瞬間、不器用な位に固まるのである、それがまたわたしにはわかりやすく、逆に微笑ましく思え、彼の愛が伝わり、わたしの心の中の消化薬になったかもしれない。
でも、要はフェチの本能的な視線なのだ、完全に見ないことなどはあり得無いことは解っている、ただその努力をしてくれているという事にわたしの心は理解をし、安堵をしているのだと思うのだ。
ただ、問題はわたし自身なのであった、どうしても蒼井美冴を、彼女を意識してしまっていた。
朝の出勤時に見かけた時
わたしが朝の朝礼をしている時
彼女がオペレーター業務をしている時等…
とにかく、ことあるごとに視線の範囲に入るとどうしても目で彼女の姿を追ってしまうのだ。
そしてどうやら、彼女もなんとなくだがわたしのこんな視線を感じ、少しだが意識し始めているような気がしてきていた。
なぜなら最近、一瞬だが目が合うような時があるのだ。
そしてわたしはそんな瞬間、ドキッとしてしまうのだ。
まるで好きな人を目で追っているみたいだ…
そんな自分が嫌で堪らなくなっていた。
そしてこれほど意識をし、わたしの中でこんなにも存在感を持ってきているのに、未だに個人的には話したことさえもないのである。
確か新人研修の時に数回受け答えしただけであった。
一度話してみたいかも、話せばわたし自身が変われるかも…