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シャイニーストッキング
第3章 黒いストッキングの女2 美冴
 9 唯一の愉しみ

 「まだダメ、イカさなぁい」
 「えつ、あ、ううむ」
 やはり焦らし作戦のようだ、私はそんなゆかりの言葉に、愉悦とも、ため息ともいえない声を漏らした。
 「だってぇ、このまま出しちゃったら早くなぁい、まだまだ夜は長いし」
 冗談とも本気ともわからない顔をして、そんなことを言ってきた、しかしその目は妖しい輝きに濡れているようだ。

 「来週はわたしがたっぷりと感じさせて貰うから、今夜はたっぷり感じて…」
 その囁きにドキドキ、ウズウズしてしまう。
 その目の輝きはまるでエスの輝きであった。
 そして彼女は再び私のモノを舌先で絡め始めてくる。
 「ううっ」
 私は快感にカラダを震わせ、その彼女の言葉に身を預けて目を閉じる。

 実は先週の週末は本社で会議があり、明けて土、日曜日に上司連中との一泊二日の接待ゴルフがあって彼女とは過ごせなかったのだ。
 個人的にはゴルフにさほど興味もないのだが、直属の上司の誘いをむげには断るわけにもいかない、ましてやその上司こそが私をこの地位まで引き上げてくれた方なのだ。
 だから今夜は二週間ぶりの逢瀬となり、楽しみにしていたところ、突然の彼女からのいきなり生理宣告に内心かなりガッカリしてしまった。
 それに今夜は違った意味での愉しみな思いもあったからなのだ。

 例の黒い女絡みでの彼女の様子をなんとなく察してから、最近は必死の思いでできるだけ周囲の女性のことや他の女性のストッキング脚を見ないように心がけており、それにはかなり自分的に我慢をしているつもりでいた。
 そうなると唯一の愉しみが毎日の彼女の美しいストッキング脚を眺めることになり、それでなんとか浮わつく自分のフェチ心を落ち着かせていたのだ。
 またそれにより日々のフェチ心も我慢ができつつあったのである。
 そんな時、今日の彼女が穿いてきたストッキングの色艶が妖しい光沢を放ち、私のフェチ心を衝撃的に刺激してきたのだ。

 今日の彼女のストッキングはおそらくカラーがナチュラルなのだろう、そして穿いているのがわからないくらいの透明感があり、多分生地もかなりの薄さのようで、まるで穿いていないように見えてくる。

 最近巷の女性の間にはにわかに生足ブームが流行り始め、とうとう彼女もそんな流行りに乗って素足になってしまったのか、ガッカリだ…
 と、思ってしまった。



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