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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2

197 新しい朝(3)
わたしは露天風呂に入りながら目の前に昇る朝日を見ていると不意に和哉に肩を抱き寄せられ、口吻を交わし、お互いに貪る様なキスをした。
そして心の中で新しい二人の関係を…
リスタートを…
明日への新たな一歩を…
この朝日に誓うのだ。
「か、かずや…」
わたしは唇を離し、見つめ、感極まり、名前を囁く。
そして心が震えていた。
えっ、なんかドキドキしてる…
まるであの五年前に初めて抱き合った時の様なドキドキ感だわ…
え、また、わたしは、和哉を好きになってしまったのか…
この胸のドキドキ感に思わずそう感じてしまった。
ううん、違うわ…
また再び好きになってしまったのではなく、元々、あの五年前のあの時からずっと和哉の事は好き、いや、大好きなんだ…
ただ、あの頃の想いを思い出して、こうしてときめいてドキドキしているだけなんだわ…
和哉の目を見つめながらそう考える。
和哉への想いの再確認なんだ…
だが、今更、和哉との関係はこうした大人の男と女の関係としての発展はあり得ない。
それはあの五年前の初めての夜から、あの河川敷の公園の駐車場から分かっていた事であった。
あの初めての夜からスタートではなく終わりへのカウントダウンだったのだ…
そして今、こうして五年間という年月と時間を経て、紆余曲折しながらも終わらせられたのである…
だが、終わりではあるのだが、別れとか、最後とかの終わりではないのだ。
新たな関係のスタート、いや、再びという意味でのリスタートなんだ…
「ねぇ和哉…」
わたしは名前を囁く。
「は、はい…」
「お別れではないからね…」
「……は、はい、分かってます」
和哉は一瞬だけ目を泳がせたのだが、そう直ぐに、ハッキリと返事をする。
聡明な彼にはこのわたしの言葉の意味は既に分かって、理解をしているようであったのだ。
だから、もう言葉はいらなかった…
こうして二人並んで肩を寄せ合い、露天風呂に入りながら昇ってくる雄大な朝日を眺めながら、これからの二人の新たな関係を、お互いのこの先の将来を、この朝日に誓うだけで良いのである…
決して別れではないのだから…
わたしは露天風呂に入りながら目の前に昇る朝日を見ていると不意に和哉に肩を抱き寄せられ、口吻を交わし、お互いに貪る様なキスをした。
そして心の中で新しい二人の関係を…
リスタートを…
明日への新たな一歩を…
この朝日に誓うのだ。
「か、かずや…」
わたしは唇を離し、見つめ、感極まり、名前を囁く。
そして心が震えていた。
えっ、なんかドキドキしてる…
まるであの五年前に初めて抱き合った時の様なドキドキ感だわ…
え、また、わたしは、和哉を好きになってしまったのか…
この胸のドキドキ感に思わずそう感じてしまった。
ううん、違うわ…
また再び好きになってしまったのではなく、元々、あの五年前のあの時からずっと和哉の事は好き、いや、大好きなんだ…
ただ、あの頃の想いを思い出して、こうしてときめいてドキドキしているだけなんだわ…
和哉の目を見つめながらそう考える。
和哉への想いの再確認なんだ…
だが、今更、和哉との関係はこうした大人の男と女の関係としての発展はあり得ない。
それはあの五年前の初めての夜から、あの河川敷の公園の駐車場から分かっていた事であった。
あの初めての夜からスタートではなく終わりへのカウントダウンだったのだ…
そして今、こうして五年間という年月と時間を経て、紆余曲折しながらも終わらせられたのである…
だが、終わりではあるのだが、別れとか、最後とかの終わりではないのだ。
新たな関係のスタート、いや、再びという意味でのリスタートなんだ…
「ねぇ和哉…」
わたしは名前を囁く。
「は、はい…」
「お別れではないからね…」
「……は、はい、分かってます」
和哉は一瞬だけ目を泳がせたのだが、そう直ぐに、ハッキリと返事をする。
聡明な彼にはこのわたしの言葉の意味は既に分かって、理解をしているようであったのだ。
だから、もう言葉はいらなかった…
こうして二人並んで肩を寄せ合い、露天風呂に入りながら昇ってくる雄大な朝日を眺めながら、これからの二人の新たな関係を、お互いのこの先の将来を、この朝日に誓うだけで良いのである…
決して別れではないのだから…

