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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 199 美冴の艶気と色気

「うーん…」
 美冴さんはそう声を漏らし、何かを考えているようであった。
 すると、突然僕の顔を両手で覆ってきて、引き寄せてキスをしてきたのだ。

「あっ…」

 えっ、何で、もうしないよって云ったのに…
 その突然のキスに驚き、そして少しだけドキドキしながら美冴さんの顔を見る。

「うふ…でも、キスは…、キスだけはするのだ…」
 と、戯けて囁いてきたのだ。

 そして…
「あぁ、もうダメぇ、湯あたりしちゃうぅ」
 と、照れた様に呟き風呂から立ち上がる。

「ふうぅ、ノボせちゃうわぁ」
 そしてそう独り言の様に呟きながら風呂から出た。

「コラっ、そうやってわたしの裸を凝視しないのっ」
 更に笑いながら戯けて言ってきたのだ。

「あっ…」
 僕は図星を指摘されて焦ってしまう。
 そして僕こそ、この美冴さんの突然のキスと湯上がりの裸を見て、心もカラダもノボせてしまいそうであった。

 ふうぅ、ドキドキしちゃうよ…

 そしてなんてキレイでカワイイんだぁ…
 こんな美冴さんに改めてすっかり魅了されてしまう。

「ふうぅ、すっかりカラダが熱いわ」
 美冴さんは風呂上がりにバスタオルをカラダに巻いただけの姿でそう呟いていた、そしてその姿に僕の心は更に魅了され、惹きつけられてしまう。

 ヤバっ、なんて艶気と色気なんだ…

 また、股間がムズムズと疼きを覚えてくる。

 まいったなぁ…

 もう美冴さんに対しての下心は本当に消えたのだ。
 そしてこの
『新しいこれからの二人の関係…』
 と云ってくれた美冴さんの言葉により、五年間抱いてきていた心のモヤモヤと、未練、そして、ずっと時を刻み続けていた心の時計の時間も完全に止まり、止める事ができたのだ…
 と、心から感じていた。

 だが、この目の前にいる美冴さんの美しさ、艶気と色気に、下心ではなく純粋な男としての想いの昂ぶりを感じてしまっていたのである。

 女神的な美しい女性が裸にバスタオルだけを身に纏っている姿を見て、昂ぶらない男なんて居るはずがないのだ…

「うーんまだ午前5時前かぁ…」
 美冴さんは時計を見てそう呟く。

「もう少しだけ寝ようか…」
 そしてそう云ってきたのだ。

「あ、はい…」
 
 だが僕は、このカラダの違う意味での火照りによりとても眠れそうになかったのである…





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