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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 206 究極の選択

 どうする…

 その美冴さんの目を見た瞬間に僕は迷ってしまった…

 どうする…

『もう…しないからね…』
 すると脳裏にこの言葉が再び浮かび、グルグルと駆け巡ってきたのだ。

 もし…

 もしも、ここで挿入れてしまったら…

 嫌われちゃうかもしれない…

 だけど…
 止めようと僕の左手を握り、制してきている美冴さんの手の力はあまりにも弱々しいのだ。
 はっきりとしたなにがなんでもの拒否、抗いには感じないのである。

 本当に嫌ならばもっと力が込められる筈であり、全力で身を捩って逃げる筈なのだ…
 しかし握っている力はあまりにも弱々しかった。

 嫌なフリのポーズなのか…

『もう…しないよ…』
 僕に言った手前の誤魔化しのポーズなのか…

 そうだ、そうに決まっている…

 じゃなくちゃこうして突然に、いきなりに、チンポを舐め、しゃぶってくる筈がないんだ…

 ヤれ、ヤッちゃえ…

 美冴さんは実はヤられるのを待っているんだ…

 よしっ…

 僕は決意し、左手で掴んでいるチンポをグイッと挿入れようとする。

 あっ…

 ドキッ、ドキドキ…

 挿入れようと思った瞬間に美冴さんの目と合ってしまったのだ。
 
 美冴さんが僕を見ている…

 嫌な、拒否の目なのか…

 許容の目なのか…

 諦めの目なのか…

 それとも欲情の目なのか…

 あまりにも曖昧な表情で、僕にはハッキリとわからない。

 ああ、どうする…

 どうしよう…

 挿入れるか、挿入れないか…

 美冴さんの目の意味が分からないのだ。

 拒否か、許容か、否定なのか、肯定なのか…

 どっちなのだ…

 どうなのだ…

 どうする…

 どうしようか…

 僕は迷ってしまっていた。

 ドキドキ…

 ウズウズ…

 ザワザワ…

 心が昂ぶり、疼き、騒めく。

 そうだ、そうなんだ…

 ヤって嫌われるか…

 ヤらないで嫌われるか…

 究極の選択なのである。

 美冴さんはさっきの露天風呂で夜明けの朝日を眺めながら、これからは新しい関係になれる…と、言ってくれた。

『新しい二人の関係…』
『もう…しないよ…』
『最後に…』
 そんな言葉がグルグルと駆け巡る。


 だが…

 もう…

 治まりが付かない…

 僕は…

 僕は、男なんだ…

 


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